MovableTypeの出力ファイル名(URL)を変更する
MovableTypeをCMS(コンテンツ管理システム)として、ビジネスブログを構築する場合、標準で出力されるファイル名だと色々と問題が出てきます。
初期値では日記としてのブログに合わせた出力となっているため、個々の記事の日付とタイトルからファイル名が生成されています。日本語のタイトルの場合は、無理にアルファベットのファイル名に変換されるため、まったく意味を持たない名前となっています。
出力ファイル名を固定する
ブログをCMS(コンテンツ管理システム)として利用する場合、日付はコンテンツの並びに利用されますので、記事の並びを変更する時は日付を調整することになります。
記事のタイトルも反応を見て、変更することもありますし、SEO対策のためにタイトルを変更することもあります。
それらの変更のたびに、ファイル名が変更されたのでは、外部からのリンクが切れてしまいますし、SEO的にも不利になります。記事の中で個別に張ったリンクも当然切れてしまいます。
これらの問題を回避するため、出力ファイル名が後から変更されないようにする必要がありますが、記事の内部管理番号である< MTEntryID>を利用することで出力ファイル名を固定することが出来ます。
カテゴリーの制御
カテゴリーもカテゴリータイトルをもとに自動で出力ファイル名が生成されますので、カテゴリー名に日本語を使う場合には、調整が必要となります。
カテゴリータイトルに英語を設定し、カテゴリーの説明に日本語の名称を設定し画面上には日本語を表示する方法がよく使われましたが、MovableType Ver3.3からは、カテゴリーのファイル名が指定可能となりましたので、英数字で個別に指定を行います。
カテゴリー名をディレクトリ(フォルダー)として「%c/%i」とするのが番スマートな設定だと思います。
カテゴリーの内部番号であるIDを利用して< MTCategoryID>/index.html とする方法も個別の設定が不要なため有効な方法と言えます。
個別記事もカテゴリーごとのディレクトリに置きたい
%c/<$MTEntryID pad="1"$>.html
メインのカテゴリーを変更すると出力ファイルのディレクトリが移動してしまいますので、その点は注意してください。
現在のファイル名をそのまま利用したい
既存のサイトをブログでリニューアルする場合、今までのディレクトリ構造や個々のファイル名は変更したくない場合があります。
既に検索エンジンから多くの見込み客を集客している場合や、外部から個別のページにリンクが張られている場合です。
もとのページに新しいページへの飛び先を設定することで、リンク切れは防ぐことが出来ますが、出来ればもとのファイル名をそのまま引き継ぎたいものです。
ディレクトリ名は先ほどの方法で設定できるのですが、個々のファイル名はページ毎に設定する必要があります。
MovableType Ver3.2からの機能ですが、記事のエントリーごとにファイル名を設定できるようになっています。
問題としては、全てのエントリーに個別に設定が必要なことと、重複や設定ミスなど人間が管理する必要があることです。
ブログの仕組みで構築されたサイトの場合、従来型のホームページに比べて、早く検索エンジンにインデックスされる傾向がありますので、あまり実績を出していないサイトであれば、リニューアルのタイミングで思い切って、新しい命名規則に変えるのもよいと思います。
ここで説明した方法を組み合わせることで、ほとんどのケースには対応が可能できると思います。
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